【14】希望は心の太陽である(心即太陽)
夜が明けたから、日が出るのではない。
日が出たから夜が明けて、天地が明るく、万物が眠りからさめて、生々と活動をはじめるのである。
夜になっても、太陽はなくなったのではない。
地球はいつも太陽の光明の中につつまれ、温熱の胸にいだかれている。
ただその半分だけは、しずかに休ませて、明日の働きを一段とかっぱつにさせるために、黒のヴェールでつつんでいるのである。
希望は心の太陽である。
つごうがよいから希望をもつのではない。
一生に2度と出くわすことの出来ぬ仕事だから希望をもつのである。
天から与えられた命、親からいただいた体、世界にたった1つのこの肉体だから、その前途にもえるような希望をもつのである。
一時の苦しみ、しばしの痛み、それは更に大きく、いよいよ健康に進み高まるための、しばしのくらがりである。
これが去ったとき、夜あけのような光明の舞台が開ける。
雨後のような晴ればれしさがめぐってくる。
夜になったといって、だれが悲しむ者があるか。
休みの時がきたのだ、すでに明朝が近づいたのだ。必ず明日がくる。
悲観は、雲である。
憂いは、霧である。
さわやかな希望の薫風で吹きはらおう。
燈火をあかるくしよう。
そして高く掲げよう。
燈を太くしただけ、高くかかげただけ、必ず前途は打ち開ける。
今日に希望をもとう。
明日に希望をもとう。前途にようようたる希望をもとう。
仕事に、研究に、又身体に、日に月に新たな希望にもえていこう。
うまく行かぬから、望みを失うのではない。
望みをなくするから、崩れて行くのである。
みかけがよく見えたり、悪しく見えたりするのは、ただ表面の変化であり、一時のきまぐれで、かえっておもしろい事である。
それは、すでに大きくのびるための、一時の屈曲であり、高くのぼるためのふんばりである。
常に心の燈火を高くかかげ、希望を強くもやし、仕事に情熱をこめよう。
友に光を分とう。
家の、村の、町の希望のみなもととなろう。
国の発電所となろう。
民族の太陽となろう。
太陽の光と熱とが無限であるように、希望はいくら燈しても尽きる日はない。
いくら高めても高すぎることはない。
- あなたの仕事に、無上の希望をもちましょう
- あなたの体を、無限の希望でつつみましょう。
- あなたの人生は、不断の希望の燈火でもえ立たせましょう。
- 太陽の焔、天日の輝き。
- 希望は常に若々しい。
- 希望は永遠の光である。