ブラックサンダー物語(後編)
倫理経営のブラックサンダー
S30年に父が、有楽製菓を創業する。
物心ついた頃から、有楽製菓が側にあり従業員の方とも遊んでもらったが、それが苦難の道につながる。
留学先で学んだこと
大学卒業後、ドイツに一年半留学する。
ドイツで学んだことを、会社に持ち帰りたいが、設備も人も全くドイツとは違う。
それが、父との喧嘩をするきっかけになる。
事務所で怒鳴り合いの喧嘩をする。
だから、従業員にもいい影響がいいわけがない。
これではダメだということで、豊橋工場に立て直しに転勤をすることに。
そして、豊橋工場で初めてした仕事は、「リストラ」
リストラは、当時はまだあまり認知もされておらず、自分自身の心もたいへん傷ついた。
その翌年には、仕事を必死でとり夏頃から回るようになってきた。
仕事を取れるようになったら、今度は社員教育を実施する。
社員教育について、当時の工場長と喧嘩をして1階と2階で分けて勝負をすることに。
2階を担当するが、不良少年や家庭に問題がある子ばかりを担当する。
その子達の教育は、本当に苦労をした。
話しを聞いて、理由が分かるとその子達を育てて、しっかりさせていきたい。
会社の幹部に育てたいと思うようになった。
今の会社の幹部は、3人だが、内ひとりは当時の悪ガキだった。
そして、豊橋工場は上手くいくようになって行く。
それでも、やっぱり父とは
ただ、相変わらず父とは不仲のまま。
そしたら、父から毎日定時連絡をしろと命令が来る。
その電話がイヤイヤで仕方なかった。
「こんな仕事を取ってきました」
父「そんな仕事よりもっといいのがあるだろう!」
「冗談じゃありませんよ」電話をガチャーン
「社員教育はじめました」
父「あんな奴ら教育をしても無駄だろう!」
「冗談じゃありませんよ」電話をガチャーン
こんな感じの繰り返しだった。
ますます、父を憎んでいくようになってしまう。
倫理では、最悪のパターン
体調も最悪で、胃も調子が悪かった。
相手の攻め心だけでは、自分が一番苦しいとある日、日めくりカレンダーを見て気づく。
そして、どんな事を言われても、「以後気をつけます」と聞く姿勢を作るようになる。
でも、父との関係は良くは残念ながらならない。
しかし、自分の周りの人に変化が出てくる。
工場長から「こんな事をしてみましょうか?」と提案があったり、
社員の人の態度が変わってきた。
そしたら、今まで上手く行かなかったのは父のせいでもなく、従業員のせいでもなく自分の責任だったと気づく。
自分を変える「反転」を知る。
まとめ
事業を継続して行くには、以下のようなことを教えている。
損得だけではなく、社員に、人に喜ばれる。
そして、もう一つ大事な要素が「家庭の愛和」である。
ご自身も倫理に入会して、まず行った倫理実践が『挨拶』です。
簡単ですよね。
「まさよさん、おはようございます」と、奥さんの名前を呼んで挨拶をする。
でも名前が言えない。今まで、おいとかしか呼んでなかったのに。
そして、2週間かけて正面から挨拶を出来るようになる。
ただ、挨拶をするようになると今度は、奥さんから挨拶が無いことに攻め心を持ってしまう。
でも、ある日娘から「お母さん、怒らなくなったね」と、言われて実践を行う意味を知る。
その頃は、夫婦の仲も良くなり、家族も仲良くなった。健康も取りも出せた。
ぜひ、倫理を実践することにより幸せを掴んでほしい。