お墓掃除に順番はある?マナーや手順・必要な道具も紹介
お墓掃除に順番はある?マナーや手順・必要な道具も紹介
ご先祖様が眠っている大切なお墓。
お墓参りはもちろんのこと、お墓の掃除はしていますか。
そして、お墓の掃除には、順番があることをご存じですか?
お墓の掃除には順番があり、手順通りにしないと綺麗にならないこともあります。
この記事では、お墓掃除の順番やマナー・手順、掃除に必要な道具を紹介します。
お墓掃除の前にやっておくこと
まず、墓地についたらどうすれば良いでしょうか?
お墓のある場所が、寺院墓地などでご住職がいらっしゃる場合は、最初にご住職に挨拶をしておきましょう。
ご住職がいない墓地では、ご自分のお墓の区画に向かい、まずお墓に一礼し手を合わせてから掃除を始めましょう。
お墓掃除をする時のマナー
お墓掃除には、最低限守るべきマナーが3点あります。
①お墓に一礼し、手を合わせる
ご先祖様に一礼をしてから、腰を落として手を合わせます。
長く手を合わせることはないので、ご先祖様に「これから掃除を始めます」という気持ちを伝えましょう。
②墓石には上らない
手が届かない場所があった場合に、墓石にのって掃除をするのはよくありません。
どうしても上らないといけない場合には、靴を脱いで上がるようにしましょう。
あらかじめ、脚立などを用意しておくといいですね。
③ごみは持ち帰る
墓地によってはごみを捨てるスペースが設けられていることもありますが、出来るだけ持ち帰って捨てるのがいいでしょう。
お墓掃除の順番と手順
ここでは、一般的なお墓掃除の順番と手順を紹介していきます。
①お墓の敷地内・周辺を掃除する
お墓の敷地に雑草が生えていたり、落ち葉がある場合には取り除いて綺麗にしましょう。
敷地内に木が植えられている場合には、時々剪定をしないと隣の敷地まで伸びて迷惑がかかってしまいます。
敷地内を綺麗にすることで、他の掃除がしやすくなりますので最初に行っておきましょう。
②香炉・水鉢・花立を綺麗にする
香炉にお線香皿がある場合には、出して水洗いをしましょう。
水鉢と花立はどちらも、雨水が溜まったり、水を扱う場所なのでどうしてもヌルヌルしたり、苔が生えることもあります。
近くの水道で洗うか、バケツに水を汲んで洗いましょう。
その際に柄の長いブラシがあると、水鉢の隅々まで、花立の奥まで綺麗にすることができます。
③墓石の目地の部分の掃除をする
墓石に刻まれている文字の部分は、歯ブラシや家庭でサッシを掃除する、サッシ用のブラシを使って文字をなぞるように掃除します。
墓石は傷がつきやすいので、あまり力を入れずにそっと行うと良いでしょう。
④墓石全体の掃除をする
墓石は外にあるので、どうしても砂や泥などが付いてしまいます。
そのまま雑巾などで拭いてしまうと、墓石を傷つけてしまうので、まずは水で墓石全体を流しましょう。
そして、スポンジや雑巾でなでるようにそっと汚れを落として行きます。
水だけでも充分に落ちますが、もし洗剤を使用する場合には「墓石専用」の洗剤を使うようにしてください。
台所用の洗剤は墓石がシミになる可能性があります。
⑤水分を取る
最後に乾いた布で、お墓の水分をしっかりと拭くようにしましょう。
その際にゴシゴシと拭くのではなく、墓石を傷つけないように力の入れ方に充分気をつけながら拭くといいですね。
必要な道具の紹介
墓地によってはお墓掃除の道具が用意されていることが多いので、ご自身が掃除をする墓地にある道具を確認しておくと良いでしょう。
基本の持ち物としては、「雑巾・スポンジ・バケツ・ひしゃく・ゴミ袋」です。
あると便利な物として、「歯ブラシ・サッシブラシ・植木のハサミ・軍手」などがあげられます。
掃除に使用してはいけない道具
掃除に使用してはいけない道具は、金属製のたわしや先の尖ったような物です。
墓石はコーティングされていることが多く、表面がツルツルになっていますよね。
金属製のたわしや先の尖った物を使用すると、コーティングが剥がれてしまいます。
また、傷がついた部分からサビになる可能性もあるので、使用しないようにしましょう。
まとめ
お墓は戸外にあるので、どうしても汚れが多くなります。
しかし、大切なご先祖様が眠っている場所ですので、綺麗に保ちたいものですよね。
定期的に掃除をすることで、汚れも落としやすくなりますので、適切な道具を用意してお墓掃除をするようにしましょう。